AOP とは
Agentino が実行する業務は、AOP と呼ばれる手順書で定義します。 ここでは、AOP が従来の SOP と何が違うのか、そして AOP をコードに変換する仕組みが実行の品質にどう効くのかを説明します。
SOP と AOP の違い
SOP(Standard Operating Procedure)は、標準作業手順書です。 人が読んで、人が手を動かすことを前提に書かれています。 そのため、読み手が常識や前後の文脈を補うことを期待して書けます。
AOP(Agent Operating Procedure)は、エージェントが実行することを前提とした手順書です。 書き方は SOP と同じく日本語の文章で、業務担当者がそのまま読み書きできます。 違うのは、書かれた手順がそのまま実行の定義になる点です。
| SOP | AOP | |
|---|---|---|
| 読み手 | 人 | エージェント |
| 実際に手を動かすのは | 人 | Agentino |
| 手順を変えるとき | 文書を直し、担当者へ周知する | 文書を直すと挙動が変わる |
| 記述の粒度 | 読み手の判断に委ねる部分がある | 使う道具と承認の位置を明示する |
SOP は、書いてもそのとおりに実行されるかどうかが運用に依存します。 AOP は文書そのものが実行の定義になるため、手順書と実際の動きがずれません。
AOP は業務ごとのコードに変換される
AOP は、実行のたびに LLM へ読ませて解釈させるものではありません。 コンパイルという処理を通して、実行可能なコード(LangGraph + Python)に変換します。
変換されたコードは、順序や分岐、承認、段階区切りの制御構造を持ちます。 どのフェーズでどの道具を使えるか、どの操作の前で停止して人の承認を求めるかが、コードとして固定されます。
つまり、AOP 1 本ごとに、その業務専用の実行環境が組み上がります。 その業務に必要な道具と権限、停止点だけを持った、業務ごとのエージェントハーネスです。
実行品質が揃う理由
手順書を毎回そのまま LLM に読ませる方式では、同じ手順でも実行のたびに解釈が揺れます。 道具の選び方や手順の省略、確認の要否が、そのときの判断で変わってしまいます。
AOP をコードへ変換する方式では、この揺れる部分を実行前に固定します。 制御構造はコードが持ち、LLM が判断するのはフェーズの内側に限られます。
その結果、同じ AOP からは同じ流れの実行が繰り返されます。 実行するたびに品質が変わるのではなく、AOP を直したときにだけ挙動が変わります。
Agentino の固有性
チャット型の生成 AI は、会話の中で答えるにとどまり、実務そのものを完了させることはありません。 決定論のワークフローエンジンは、業務担当者が構造化された定義を自分で組む必要があり、例外処理や探索的なタスクに弱いという課題があります。
Agentino は、業務担当者が日本語で書いた AOP を、業務ごとの実行コードへ変換します。 書き口は自然言語のまま、実行は構造化されたコードが担う形になり、この両方の間を埋めます。
